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【受賞】農芸化学会関東支部大会で環境バイオテクノロジー研究室のM2西井麻貴さんが優秀発表賞を受賞 | 明治大学 農学部農芸化学科

【受賞】農芸化学会関東支部大会で環境バイオテクノロジー研究室のM2西井麻貴さんが優秀発表賞を受賞

2022年8月27日(土)に開催された日本農芸化学会関東支部大会において、農芸化学科環境バイオテクノロジー研究室に所属する西井麻貴さん(大学院博士前期課程2年)が優秀発表賞(ポスター賞)を受賞しました。この賞は、ポスター発表を行った演題の中から優秀な発表を表彰したものです。

発表演題は、「真核微細藻類Cyanidioschyzon merolae 由来クエン酸シンターゼの有機酸による影響」です。

研究内容は以下の通りです。

研究内容:
 クエン酸回路は、エネルギー生産やアミノ酸生産の前駆体の供給を担っており、重要な代謝経路です。クエン酸回路の酵素のなかでクエン酸シンターゼは、オキサロ酢酸とアセチルCoAからクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の最初の反応を触媒します。動物や植物、細菌のクエン酸シンターゼの生化学的特性は盛んに研究されていますが、真核微細藻類のクエン酸シンターゼの生化学的特性は明らかにされていません。Cyanidioschyzon merolae(以下シアニディオシゾン)は、単細胞性紅藻で、モデル光合成真核生物として広く研究されています。そこで、シアニディオシゾン由来クエン酸シンターゼ(CmCS)の生化学解析を行い、クエン酸回路を介して生成する有機酸によるCmCS活性への影響について調査しました。
 CmCS活性が最も高かった48℃、pH 7.8の条件において、クエン酸回路に関わる様々な有機酸を添加し、CmCS活性を測定しました。その結果、5 mMクエン酸、2-オキソグルタル酸、ホスホエノールピルビン酸の存在下において、CmCS活性が低下することが明らかになりました。この特性は、いくつかの細菌や昆虫由来のクエン酸シンターゼがクエン酸や2-オキソグルタル酸によって阻害されるという報告と一致しました。また、微細藻類由来のクエン酸シンターゼで報告されている、ホスホエノールピルビン酸によって阻害されるという特徴とも一致しました。本研究は、シアニディオシゾンの代謝理解につながることが期待されます。

日本農芸化学会関東支部HP:
http://kanto.jsbba.or.jp/
農芸化学科HP:
https://meiji-agrichem.jp/
環境バイオテクノロジー研究室HP:
https://osanaimeiji.wixsite.com/website

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