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生物機能化学研究室
Laboratory of Biological Chemistry

担当教員: 瀬戸 義哉 専任講師/博士(農学)

<研究略歴>

2006年4月~2009年3月 日本学術振興会特別研究員(DC1))
2009年4月~2012年2月 理化学研究所植物科学研究センター 特別研究員
2012年3月~2015年9月 東北大学生命科学研究科 助教
2015年10月~2017年9月 ソーク研究所 日本学術振興会海外特別研究員
2017年10月~2018年3月 ソーク研究所 博士研究員
2018年4月~現在 明治大学農学部農芸化学科 専任講師

<主な担当科目>

有機分析化学、農薬化学、生物機能化学、有機化学・有機分析実験

<研究室所在>

第一校舎3号館3階306室

研究テーマ

本研究室は2018年度に新体制でスタートした研究室です。研究の主な対象は、植物の成長を微量でダイナミックに制御する植物ホルモン分子です。

 植物ホルモンは、植物の種を越えて普遍的に含まれる微量生理活性物質で、植物の成長を緻密にダイナミックに制御しています。本研究室では、これら植物ホルモンを主な対象とし、①植物ホルモン分子の生合成・代謝経路の解明、②植物ホルモン分子の作用メカニズムの解明、③新たな植物ホルモン分子の探索、などといった基礎科学的な研究に加え、植物ホルモン機能を人為的に制御可能とするような技術の開発にも挑戦します。これらの研究を通じて、植物ホルモンの機能をうまく利用して、作物の生産などに結び付けることを最終的な目標としています。

具体的に現在取り扱っている植物ホルモンの一つにストリゴラクトンと呼ばれる分子群が挙げられます。ストリゴラクトンは、植物ホルモンとしては、主に地上部の枝分かれを制御する働きを有しています。また、それだけではなく、ストリゴラクトンは土壌中に放出されて、植物にとって重要な共生菌であるアーバスキュラー菌根菌との共生を促進するシグナル分子としても機能します。一方で、農業に甚大な被害をもたらしている根寄生植物は、土壌に放出されるストリゴラクトンを認識することで宿主の存在を感知し、発芽・寄生するというメカニズムを持っています。ストリゴラクトンの生合成や受容メカニズムに基づいて、ホルモン或いは共生シグナルとしての機能を残しつつ、根寄生植物に耐性をもった植物をデザインすることにも挑戦したいと考えています。

 

・研究室メンバー:修士2年0名;修士1年0名;学部4年0名;学部3年7名

 

研究業績

Seto et al, Carlactone is an endogenous biosynthetic precursor for strigolactones, PNAS, 111, 1640-1645, 2014/ 瀬戸義哉、ストリゴラクトン生合成研究の最前線、化学と生物、55, 237-239, 2017/Seto and Yamaguchi, Strigolactone biosynthesis and perception, Current Opinion in Plant Biology, 21, 1-6, 2015