【論文掲載】植物制御化学研究室の研究成果がB.B.B.誌に掲載されました

ケイヒ酸の側鎖二重結合が異性化したcis-ケイヒ酸は、もともとアレロパシーの原因物質として見つかっており、高濃度で植物に投与するとその成長を阻害する。一方で、低濃度で投与した際には、植物ホルモンの一種であるオーキシンと似た作用を示し、地上部の生育を促進する作用がある。このたび、植物制御化学研究室(瀬戸義哉准教授主宰)の都筑惠(研究当時修士課程2年)、鈴木泰輝(同博士課程2年)西山康太郎(助教)、瀬戸義哉(准教授)らの研究グループは、cis-ケイヒ酸の定量分析系を構築し、コケ、シダから被子植物に至る様々な種類の植物にcis-ケイヒ酸が内生分子として存在することを明らかにしましたさらに、化学合成した重水素標識cis-ケイヒ酸を用いることで、ケイヒ酸の異性化は植物内在性の未知の因子によって触媒されることを明らかにしました。今後、cis-ケイヒ酸を介した植物の成長制御メカニズムが明らかになることが期待されます。

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https://academic.oup.com/bbb/advance-article-abstract/doi/10.1093/bbb/zbaf019/8038268?redirectedFrom=fulltext&login=false

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