【プレスリリース】世界初、土壌中における微生物の長期生存をコントロール ~土壌中からの温室効果ガス排出削減に資する基盤技術を確立~

ゲノム微生物学研究室の島田友裕 准教授、小林一幾 助教、中元颯馬(博士前期課程2年生)、渡辺鼓一(博士前期課程1年生)、菊田丈(当時学部4年生)は、日本電信電話株式会社(NTT)宇宙環境エネルギー研究所の今村壮輔 上席特別研究員との共同研究により、土壌中における微生物の生存性を決定付ける遺伝子の特定を目的に、大腸菌をモデル微生物として用いて、世界で初めて土壌中における長期生存性に寄与する複数の遺伝子を特定することに成功しました。この成果は、土壌中から排出される温室効果ガスの削減や、土壌中の物質循環を最適化することで化学肥料の使用を減少させるなど、環境への負荷を低減する基盤技術として期待されます。

本成果の一部は、2025年2月4日に英科学誌Scientific Reportsに掲載されました。

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発表のポイント:
◆ 環境への負荷低減に資する、土壌中における微生物の長期生存をコントロールする基盤技術を確立しました。
◆ 生存性をコントロールする方法として、単一の細菌(大腸菌)における全転写因子を対象とし、土壌中での細菌の長期生存に必要な遺伝子を包括的に特定しました。
◆ 本技術を基盤とし、土壌中の微生物の生存性を改変することで、土壌中から排出される温室効果ガスの削減や、物質循環の最適化による化学肥料の使用量削減など、環境への負荷低減に資する技術への活用が期待されます。

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