根寄生雑草は、アフリカで年間1兆円とも言われる甚大な農業被害をもたらしています。日本国内では、大きな被害は出ていないものの、外来種であるヤセウツボと呼ばれる根寄生植物が至るところで観察されています。今回、植物制御化学研究室の都筑惠(博士前期課程2年在籍)、鈴木泰輝(博士後期課程1年在籍)、来馬道生(博士後期課程2年在籍)瀬戸義哉(准教授)らの研究グループは、植物ホルモンの一種であるオーキシンが、根寄生植物ヤセウツボの幼根伸長を阻害することを見出しました。さらに、種々のオーキシン機能を制御可能なプローブ分子を駆使することで、オーキシンが、根寄生植物の幼根の成長において重要な役割を担っている可能性が示唆されました。根寄生植物を防除する新たなツールの開発への貢献が期待されます。
研究成果の詳細は、以下のプレスリリースをご参照ください。また、本研究成果は日経バイオテクONLINEにおいても紹介されました。
日経バイオテクでの紹介記事はこちら(全記事の閲覧は有料となります)