博士後期課程2年船津結妃さんが第78回日本栄養・食糧学会大会においてトピックス賞を受賞しました

栄養生化学研究室(金子賢太朗専任講師)の博士後期課程2年船津結妃さんが2024年5月に開催された第78回日本栄養・食糧学会大会において、トピックス賞を受賞しました。
 この賞は、話題性や実用性の高い研究成果を示した演題に授与される賞です。

題目
「母乳中に特徴的な脂質構造である2-モノパルミチンは消化管ホルモンGLP-1の分泌を促進する」
〇船津結妃、髙橋のぞみ、中村健太郎、金子賢太朗

 GLP-1は、インスリン分泌の増強作用やインスリン分泌を担う膵β細胞の保護作用を持ち、全身の糖代謝機能の維持に重要な役割を果たしている消化管ホルモンの1種です。しかし、消化管で豊富に存在する2-モノアシルグリセールとGLP-1分泌の関係については不明な点が多く残されていました。本研究では、食事由来の脂質の消化によって生じうる多数の2-モノアシルグリセールの中から、母乳にも含まれる2-モノパルミチンが強力なGLP-1分泌作用を発揮することを明らかにしました(特許出願済)。本研究は、株式会社明治と明治大学の共同研究によって実施されたものになります。

栄養生化学研究室HP
https://meiji-nutribiochem.jp/

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