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「植物化学調節学会第58回大会で植物制御化学研究室の鈴木泰輝さんが優秀発表賞を受賞」 | 明治大学 農学部農芸化学科

「植物化学調節学会第58回大会で植物制御化学研究室の鈴木泰輝さんが優秀発表賞を受賞」

2023年11月17日(金)~19日(日)に明治大学生田キャンパスにて開催された植物化学調節学会第58回大会において、農学部農芸化学専攻植物制御化学研究室(瀬戸義哉准教授)に所属する鈴木泰輝さん(大学院博士後期課程1年)が優秀発表賞を受賞しました。発表演題、発表者、ならびに研究内容は以下の通りです。

鈴木泰輝、松浦英幸、北岡直樹、都築玄武、来馬道生、西山康太郎、瀬戸義哉

「植物病原菌が生産するストリゴラクトン様活性分子の探索」

研究内容

 ストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御するホルモン分子として機能すると同時に、根圏に分泌されて菌根菌との共生を誘導するシグナル分子としても機能します。一方、アフリカなどの地域で甚大な農業被害をもたらしている根寄生植物は、ストリゴラクトンを認識して発芽する、という特徴的な発芽システムを有しています。植物ホルモン分子は、植物病原菌などの一部の微生物によっても生産される例が知られており、病原菌が植物の成長をかく乱するために、植物の成長にとって重要なホルモン分子を生産していると考えられています。一方で、ストリゴラクトンを生産する植物病原菌に関する報告例はありませんでした。今回、研究グループは、ストリゴラクトンの有する作用の一つである、根寄生植物に対する発芽誘導活性を指標に、ストリゴラクトン様分子を生産する植物病原菌を探索したところ、比較的有名な植物病原菌の培養濾液中に活性を見出すことに成功しました。さらに、活性分子の精製を試みた結果、他の植物ホルモンであるジャスモン酸類を活性分子として同定しました。また、これらジャスモン酸類は、ストリゴラクトンの受容体に直接結合することも明らかとなりました。すなわち、一つの植物ホルモンが別の植物ホルモン受容体に認識されることで、作用を発揮するという、これまでに例のない新たな現象が見出されました。今後、更なる研究の発展が期待されます。

植物化学調節学会HP

https://www.jscrp.jp/

植物制御化学研究室HP

https://setoyoshiya.wixsite.com/mysite

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