明治大学は、農学部農芸化学科 環境バイオテクノロジー研究室(小山内崇研究室)の研究成果(※1)である抗体をコスモ・バイオ株式会社(東京都江東区、代表取締役社長・櫻井治久氏)に提供し、ラン藻の研究用抗体として販売するための契約を締結しました。コスモ・バイオ㈱から、2月より販売を開始しました。
環境バイオテクノロジー研究室では、ラン藻の代謝を改変することで、バイオプラスチック原料の生産技術を開発しています。特にラン藻の炭素代謝を改変することで、バイオプラスチック原料であるコハク酸や乳酸の生産が促進されることを明らかにしてきました。このような代謝の改変では、細胞内のタンパク質量を測定することが重要です。
今回作製した抗体は、ラン藻の中で最も使われるシネコシスティス( Synechocystis sp. PCC 6803)の10種類のタンパク質を検出するものです。炭素代謝に関わる酵素や酵素の量を制御するタンパク質に対する抗体です。これらを使うことで、細胞内のタンパク質量を測定することができます。
環境バイオテクノロジー研究室は、ラン藻をはじめとする微細藻類のタンパク質や抗体を中心とした研究を進めており、大学HP次年度以降も抗体のラインナップを増やしていく予定です。
※1 国立研究開発法人科学技術振興機構の先端的低炭素化技術開発(ALCA)事業、JPMJAL1306の研究成果です。
■販売元:コスモ・バイオ㈱
■希望販売価格:各¥55,000(税込)
■販売ぺージ:コスモ・バイオ㈱ 抗体商品紹介ページ
大学HP
(https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00003f427c.html)
研究室HP
(https://osanaimeiji.wixsite.com/website)