【プレスリリース】〜二酸化炭素から発酵でつくるプラスチック原料〜 明治大学農学部環境バイオテクノロジー研究室が、 ラン藻のジカルボン酸生産の世界最高レベルを達成しました

石油資源の枯渇や温室効果ガスの排出などの環境問題は、人類が立ち向かうべき喫緊の課題です。二酸化炭素を利用できる光合成は、これらの問題解決に貢献できるポテンシャルがあります。
明治大学農学部農芸化学科環境バイオテクノロジー研究室の小山内崇(准教授)、飯嶋寛子(専門研究員)、理化学研究所環境資源科学研究センター近藤昭彦(副センター長、神戸大学教授)、白井智量(副チームリーダー)らの研究グループは、光合成を行うバクテリアであるラン藻を用いて、二酸化炭素からのプラスチック原料生産を行っています。今回の研究では、ラン藻が作るプラ原料であるコハク酸の生産量を世界最高レベルに向上させました。

● ラン藻は酸素のない発酵条件で、プラ原料であるコハク酸などの化合物を細胞外に放出する。
● コハク酸生産に関わる酵素の遺伝子改変と、発酵法の改良を組み合わせ、コハク酸の生産量を向上させた。
● 発酵時の生成物や培地の酸性化が、コハク酸生産の抑制要因となっていることが明らかになったため、今後はさらなる培養方法の改変で、プラ原料生産の向上が期待される。

 

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