明治大学大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室の伊東昇紀(博士後期課程1年)、小山内崇(准教授)らの研究グループは、好熱性の微細藻類のフマラーゼの性質と、そのリンゴ酸生産への適性を明らかにしました。
● フマラーゼというクエン酸回路の酵素が、有用物質の1つであるリンゴ酸の生産に利用されているが、酵素の熱安定性の低さが、生産においてボトルネックとなっていた。
● 好熱性微細藻類の代表的な種であるシゾンと、サーモシネココッカスのフマラーゼの性質を調べた結果、シゾンのフマラーゼが、高活性でかつ高い熱安定性を示すことが判明した。
● 本研究成果は、好熱性微細藻類の代謝の理解と、フマラーゼを用いたリンゴ酸生産のさらなる効率化につながると期待される。