ストライガは、主要な穀物に寄生し、収穫量を減らす有害植物であり、特にアフリカで深刻な被害をもたらしています。今回、ストライガの一種であるStriga asiaticaの全ゲノム解読に世界で初めて成功しました。ストライガは、ホストになる植物の根から放出されるストリゴラクトンと呼ばれる分子を感知して発芽するという特徴を持ちますが、ストライガにおいては、このストリゴラクトンを受容するタンパク質をコードする遺伝子が、著しく増えたことで、様々な植物をホストに出来るようになったと考えられました。今後、ストライガの規制メカニズムの理解や、ストライガ撲滅に向けた防除法の開発などに貢献することが期待されます。
本研究は、理化学研究所の白須賢グループディレクター、奈良先端科学技術大学院大学の吉田聡子准教授らを中心とする国際共同研究グループの研究により、実施されました。
論文はこちら
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982219310103
理化学研究所からのプレスリリースはこちら
http://www.riken.jp/pr/press/2019/20190913_1/
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