学科長からのメッセージ

「農芸化学」、初めて聞いた人も多い言葉だと思います。実は140年前の明治10(1877)年に東京・駒場農学校に初めて「農芸化学科」が設立されました。
当時「農芸」という言葉は農産物に技術的な加工を加えたより良い新しいものを意味していました。
このDNAは現在も受け継がれています。農芸化学は食料・環境・生命の「化学と生物」に関連したことがらを基礎から応用まで幅広く研究する学問分野として社会からも必要とされています。
例えば、農芸化学とかかわりのある企業(食品・化粧品・化学品・製薬等)が日本農芸化学会のホームページに挙げられています。
http://www.jsbba.or.jp/link/link_sponsor.html

明治大学の農芸化学科は幅広い学問領域(食品・環境・微生物・生物機能)と最先端の科学技術(バイオテクノロジーと最新のサイエンス)を特徴としています。
農芸化学化の魅力の一端を記事リストにしてあります。
農芸化学化に入学すると1,2年生から専門基礎を幅広く必修講義科目で学びます。
さらに週に2~3日午後実験で実践力を鍛えます。
3,4年生では興味のある分野について深く専門講義で学びます。
さらに食品から環境まで幅広い領域をカバーしている18研究室のどこかに所属して生物の力と化学の技術を基に深く研究します。

食べることが好き。
食について知りたい。
食品を開発したい。
環境をきれいにしたい。
微生物に興味がある。
世の中の役に立ちたい。
人間生活に密着したことに興味がある。
化学が好き。
さらに、化学と生物のいろいろなことに興味があり絞りきれない。
具体的に何をやりたいかわからない。

幅広い農芸化学科はそんな皆さんの要望に応えたいと思っています。
ぜひ、農芸化学科で共に学び共に成長しましょう!

学科長イメージ

卒論発表会後、研究室メンバーと一緒に

農芸化学科長 中村 卓

京都大学大学院農学研究科食品工学専攻博士課程修了。
修了後、食品メーカーで研究開発を担当し、生産・営業にかかわる。
現在、明治大学農学部教授・農芸化学科食品工学研究室担当。

「食品のおいしさを食品構造から追究」をテーマに、食品の構造制御によりおいしい食感をデザインする『食品構造工学』の確立を目指しています。
現在の対象の素材はタンパク質・多糖類・油脂、食品はパスタ・うどん・シフォンケーキ・プリン・グミキャンディ・フラワーペースト・クリームソース・プロセスチーズ・ヨーグルト等々です。
食品産業に役立つ研究を続けたいと考えています。

趣味は、夏山登山(日本の3100m以上の10峰の登頂、残り4峰)をあきらめ、中高年ハイキングもあきらめ、近場の風景写真を撮っています。