麹研究の第一人者である中島教授の4本のWeb記事が、講談社ブルーバックスオンラインより公開されました。身近な発酵食品を科学的でありながら分かりやすく解説したオンライン記事になります。
https://gendai.media/articles/-/126620
https://gendai.media/articles/-/127360
]]>Journal of General and Applied Microbiologyに掲載された論文へのリンク
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38417903/
Plant Molecular Biolodyに掲載された論文へのリンク
]]>詳細はこちら
]]>明大広報のプレスリリースURL:https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2024/mkmht0000019ejbr.html
論文のURL:https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(24)00167-2
]]>放送では、村上教授が開発した肉をおいしく熟成させるツール、「エイジングシート(熟成シート)」の効果について紹介されました。
]]>生物がゲノムに持つ遺伝子を選択的に利用する仕組みを理解することは、ポストゲノム時代の生命科学分野における先端的研究課題の一つです。明治大学農学部の島田 友裕准教授のゲノム微生物学研究室では、大腸菌をモデル微生物として、大腸菌が持つ全ての転写制御因子の機能解明をめざしています。その一環で本研究では、NTT宇宙環境エネルギー研究所の研究グループと共同で、機能未知転写因子YegWの機能解明を行いました。その結果、YegWがグリコーゲンの蓄積を抑制化していること、また、グリコーゲンの前駆体であるADP-グルコースをエフェクターとして感知していることを明らかとしました。さらに細胞増殖の観察から、YegWは糖を細胞増殖のために消費するか、グリコーゲンとして蓄積するか、を判断する役割を担っていることが示唆されました。これらYegWによるゲノム転写制御機構の解明から、微生物がグリコーゲンを蓄積するための新たな仕組みが明らかとなり、YegWをGgaR (repressor of glycogen accumulation)と命名しました。
本研究は、日本学術振興会による科学研究費基盤C(代表:島田友裕)等の援助により行われました。研究成果は原著論文として、スイスの国際学術誌「Microorganisms」(電子版)に2024年1月5日付で掲載されました。
前編↓
https://www.sanwa-shurui.co.jp/kojinote/think-koji/dialogue/vol13/
後編↓
https://www.sanwa-shurui.co.jp/kojinote/think-koji/dialogue/vol13-2/
]]>明大広報のプレスリリースURL:https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2023/mkmht000000uj51x.html
]]>齋藤 駿介、⼩林 ⼀幾、保科 元気、島⽥ 友裕(ゲノム微生物学研究室)
⼤腸菌における機能未知転写因⼦ YegW による新規グリコーゲン代謝制御
成⽑ 開、椎野 珠江、池⽥ 睦、髙橋 のぞみ、神崎 華⼦、徐 然、⽩⽔ 寿美、⾦⼦ 賢太朗(栄養生化学研究室)
脂質の質によるレプチン感受性及びグルコースバランスの制御
⽔取 優希、⻄⼭ 康太郎、瀬⼾ 義哉(植物制御化学研究室)
イネのシオカリ品種における orobanchol 合成酵素の機能解析
⽚⼭ 徳賢、⼩⼭内 崇(環境バイオテクノロジー研究室)
モデルラン藻由来アルギニン前駆体合成酵素の⽣化学解析とアルギニン⽣合成遺伝⼦過剰発現株の解析
農芸化学会関東支部会HP
]]>鈴木泰輝、松浦英幸、北岡直樹、都築玄武、来馬道生、西山康太郎、瀬戸義哉
「植物病原菌が生産するストリゴラクトン様活性分子の探索」
研究内容
ストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御するホルモン分子として機能すると同時に、根圏に分泌されて菌根菌との共生を誘導するシグナル分子としても機能します。一方、アフリカなどの地域で甚大な農業被害をもたらしている根寄生植物は、ストリゴラクトンを認識して発芽する、という特徴的な発芽システムを有しています。植物ホルモン分子は、植物病原菌などの一部の微生物によっても生産される例が知られており、病原菌が植物の成長をかく乱するために、植物の成長にとって重要なホルモン分子を生産していると考えられています。一方で、ストリゴラクトンを生産する植物病原菌に関する報告例はありませんでした。今回、研究グループは、ストリゴラクトンの有する作用の一つである、根寄生植物に対する発芽誘導活性を指標に、ストリゴラクトン様分子を生産する植物病原菌を探索したところ、比較的有名な植物病原菌の培養濾液中に活性を見出すことに成功しました。さらに、活性分子の精製を試みた結果、他の植物ホルモンであるジャスモン酸類を活性分子として同定しました。また、これらジャスモン酸類は、ストリゴラクトンの受容体に直接結合することも明らかとなりました。すなわち、一つの植物ホルモンが別の植物ホルモン受容体に認識されることで、作用を発揮するという、これまでに例のない新たな現象が見出されました。今後、更なる研究の発展が期待されます。
植物化学調節学会HP
植物制御化学研究室HP
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