第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)で植物制御化学研究室の都筑惠さんが学生優秀発表賞を受賞

2025年9月5日(金)~7日(日)に神戸大学六甲台2キャンパスにて開催された第42回日本植物バイオテクノロジー学会において、農学部農芸化学専攻植物制御化学研究室(瀬戸義哉准教授)に所属する都筑惠さん(大学院博士後期課程1年)が学生優秀発表賞を受賞しました。発表演題、発表者、ならびに研究内容は以下の通りです。

都筑惠、鈴木泰輝、西山康太郎、瀬戸義哉

「植物中におけるケイヒ酸異性化メカニズムの解明」

研究内容

 ケイヒ酸は、植物においてリグニンやフラボノイドといった主要代謝物の前駆体となる重要な化合物です。その側鎖二重結合は、主にトランス型で存在しますが、一部、シス型に異性化した代謝物が存在することが知られていますが、興味深いことに、シス型のケイヒ酸は特異的に植物ホルモン様の活性を示すことが知られています。しかしながら、植物内で、どのようにして、トランスからシスへの異性化が起こるのか、そのメカニズムは不明でした。今回、研究グループは、モデル植物であるシロイヌナズナを材料に用い、異性化を触媒する因子の探索を進めた結果、新たに異性化触媒を見出すことに成功しました。今後、さらなる研究が発展することで、シス型ケイヒ酸が植物の成長を制御するメカニズムが明らかになることが期待されます。

日本植物バイオテクノロジー学会HP

https://www.jspb.jp/

植物制御化学研究室HP

https://setoyoshiya.wixsite.com/mysite

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